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「姑娘 水木しげる」★★★☆☆ 戦争の気分

戦争体験者水木しげるが戦争を描く5つの短編集。
表題作「姑娘クーニャン」は日本兵と中国の若い美女の数奇な運命の話。
70年前の戦火の中の当時の人々の価値観が、若い女が歩いていたらかっさらって強姦するのが当たり前で、やるほうもやられるほうも、普通に驚きます。普通に吐き気がします。
なお、この話は水木さんが戦後に知り合いの伍長から聞いた話らしく、実話+フィクションのようです。
残りの4つは海軍の話で、あとがきをベースに紹介すると、
・ほとんど事実
・笑うところがない
・戦争を知らない人には不人気
・売れなかった
・30年以上ぶりにまさかの復刻(1992年)


↑次から次へと出てくる戦艦の描写。とにかく戦艦が好きだったんだろうな、という気持ちが伝わる(が、話はおもしろくない)。水木さんは軍艦の模型をよく作っていたようだ。僕も両方好きだから分かるが、絵を描くことと模型を作ることは似ていてどちらも楽しい。

そしてあとがきの最後にはこう記してあります。
・「これらのマンガをみて、あの戦争の”気分”というか、”気持ち”をくみとってもらうとありがたい。」
・当時戦争に行った若者の”大変な気持ち”を知ってほしい

表題作・姑娘は数奇な運命の話なのでまぁ興味深いが、あとの4つはおもしろいおもしろくないという次元の話ではなく、まさに”戦争の気分”が伝わってくる話。
なおその4つは以下のとおりで、淡々と人が死に、日本軍が泥沼にはまっていくだけの話でどれも暗くなります。
その戦争に対する冷淡な眼差しが水木戦争漫画のいいところ。体験者ならではの。
・昭和20.4.7 有賀大佐率いる戦艦大和が沈没。
・昭和17.6.7 山本五十六率いる連合艦隊がミッドウェーで初の敗戦。地獄のガダルカナルへの転換点。
・昭和17.8.7 第一次ソロモン海戦。成功するがその後のガダルカナルの大敗北を3ヶ月先に延ばししただけ。
・昭和17.11.12 第三次ソロモン海戦。阿部中将率いる戦艦比叡の悲劇の自沈事件。

アマゾン 4.2。★★★★☆
僕レビュー 3.0。★★★☆☆

”戦争の気分”を知りたい人にはおすすめです。

次はいよいよ水木しげる戦争漫画の大本命!「総員玉砕せよ」をレビューします。
お楽しみに。

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