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「殺人出産/村田沙耶香」★★★★★ これが100年後の日本の姿!?

 

先月は、

いろんな理想の死を書いた永六輔の「大往生 」、

サックリ死にたいと言うphaの「持たない幸福論」、

を読んできましたが、

今日も「死」に関する本、小説です。

 

先日「コンビニ人間」で芥川賞を受賞した

村田沙耶香の「殺人出産 」。

 

 

 

帯が、

 

 

「10人産めば、1人殺してもいい。」

ほう!

いやいや、いいわけがない(笑)。

だけどこれは直感的に読みたい!と思いました。

 

僕も折にふれて少子化対策はいろいろ考えるけど、

たとえば一夫多妻制とか金持ちには複数の家庭を認めるとか、

本作のこの出産の動機を殺人で与えるというこのぶっとんだ発想に

その手があったかー!と。

 

クレイジー沙耶香の異名は伊達じゃないですね。

 

さっそく読んでみました。

あっという間の1時間半。

起承転結はさておき、設定された世界「100年後の日本」に

引きこまれました。

 

随所に、あーたしかに100年後はこんな風になってても

おかしくないよなぁと思わせる細部が盛り込まれてて、

とにかく設定がおもしろい!

起承転結はさておき。

 

あと、

人を殺した人間を罰するのに、

一番いいのは死刑だと

僕は信じて疑わずにここまできたけど

今日はちょっとグラつきました。

 

この世界だと、

殺人に対する罰は死ぬまで出産を強制されること。だと!

極端に少子化が進んだ社会、極端に人口が減った社会では、

犯罪者を死刑にして殺してしまうんじゃなくて

逆に産ませる方向で人口増のためにその命を供させる、と。

すごい。

空想力がすごい!

 

 

その他気づいたことを手短に。

・殺人願望の告白の部分。最後のグロい部分。

 → 佐世保女子高生殺害事件(2014)、名古屋大女子学生による女性殺害事件(2014)を連想した。

 

・高度に進歩した医療技術によりいびつに進化した近未来社会

 → カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」を連想。

   生、死、性、倫理観、いろいろ考えさせられる。

 

・途中までは「これドラマ化したらおもしろそうだなー」と

 思ったけど、最後のグロを読んで、無理!と判断。

 いやー無理だろうなぁ… 映画ならありえるかも…。

 

 

いやー完全に村田沙耶香にハマりました。

次は消滅世界、コンビニ人間を読みたいと思います。

 

では。

 

 

 

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